年頭所感
進化・革新の2023年。
最新テクノロジーを導入したモビリティ社会は、新たな地平に突入する──。

快適で機能的、健康的な移動手段の構築を──。  モビリティを開発・製造し、普及させていくことはまちづくりの一環だ。 時代のニーズに適合したモビリティを創り出し、快適で機能的、健康的な移動手段を構築していくことは まちを活性化させ、元気にすることでもある。

 速く、馬力のある乗り物は必要不可欠である。だが、乗り物の役割はそれだけではない。 より多くの人々が気軽に、安全に、楽しく、タイムリーに使用できるモビリティを世の中に供給し、 利便性の高い交通社会を形成していくことも極めて大切なことだ。 さらに言えば、今、世界規模で求められているのは排ガスを出さない、地球環境に優しいモビリティ、 カーボンニュートラルを推進する移動システムなのである。

 パーソナルモビリティにおける脱ガソリン、脱CO2の動きは現代社会のコンセンサスであり、 その流れが加速していくことは止めようがない。それは地球の存亡に関わる重要テーマであるからだ。 今後、電気自動車、電動二輪・三輪車、電動アシスト自転車など脱ガソリン、 電気仕掛けの製品群がパーソナルモビリティの主役になっていくことは疑いようがない。 電動モビリティが先行して次世代モビリティの可能性を切り拓き、燃料電池車が追走の動きを活発化させていくはずだ。

 最新テクノロジーを導入したモビリティ社会は、新たな地平に突入する。それは車両の進化だけではない。 AI、IoTを駆使し、コネクテッドさせたモビリティの利用システムもまた、さらに高度化していくに違いない。 EV充電インフラの拡充も急ピッチで進んでいくだろう。

 100年に1度と言われるモビリティ改革の新時代。 次世代モビリティを活用した交通システム、まちづくりの進化は本格化し、 さらにエキサイティングなものになっていくことは間違いない。

(本誌・高木賢)


 2023 新春座談会
モビリティ変革期の駐輪システムを展望する。
駐輪場進化論

東海技研代表取締役社長 中島 敦

アーキエムズ常務取締役 大槻紘平

サイカパーキング取締役西日本営業本部長 岡田真毅

自転車活用推進研究会事務局長 内海潤

司会:ライジング出版代表取締役社長 高木賢


 特集 駐車場のEVシフト
日常生活に直結した普通充電エリアが最激戦区
基礎充電、基礎充電のインフラ整備が活性化

 日本政府が2050年カーボンニュートラル宣言を打ち出して以来、日本のEVシフトは本格化への道を走り出している。 とりわけ慌ただしさを増しているのがEV充電インフラの分野で、充電機器メーカーの動きは急だ。

 EVは車体の電動ユニットが充電されてこそ動くわけだから充電インフラの整備が急務となるのは当然と言えば当然だが、 とりわけ活性化しているのが日常生活に直結した普通充電の分野。 戸建て住宅やマンションなどの駐車場における基礎充電、 あるいは商業施設・レジャー・宿泊施設などの目的地充電の機器設置が急速に進められているのだ。

 充電機器メーカーは先を競うように現場へのアプローチを強めており、 施設の管理業者等との協働作業でEV充電インフラの整備に注力している。 駐車場のEVシフトを精力的に推進しているのだ。

 本誌は前号に引き続き、「駐車場のEVシフト(PART2)」を特集し、EV充電機器メーカーの現況と注力製品をレポートすることにした。


 新連載 進化・変革への道 駐輪場の利用料金を考える
多様化するライフスタイル。
駐輪場に対するニーズは広がりを見せている。
駐輪場改革の1丁目1番地は利用料金に対する真摯な考察だ!

 駐輪場利用者のニーズは思いのほか広がりを見せている。そうした声なき声のリクエストに耳を傾け、 改善すべき点は改善していくのが駐輪場を管理・運営する者の務めと言えるだろう。 その1丁目1番地が駐輪場の利用料金に対する考察だ。 進化・変革への道筋は、創意工夫のもと全力で押し広げていくべきなのだ。

 本誌は本号から「進化・変革への道 駐輪場の利用料金を考える」をシリーズ企画として展開していく。 第1回は京都市に本社を置くアーキエムズ・大槻紘平常務のインタビュー記事をお届けする。


 シリーズ企画 モビリティ新世紀!
乗り物新時代・ビジネスシーンの
“今”を追う。

 時代が猛スピードで変化していく中、各種乗り物の機能は日々進化を遂げ、 移動手段にもさまざまな形態が創出しています。

 脱ガソリンの潮流はいよいよ本格化しており、 パーソナルモビリティはこぞって電動化への道をひた走りはじめました。

 乗り物新時代を迎えた今、「BICYCLE CITY」は自転車のみならず、 超小型EVをはじめとするさまざまな乗り物の最新情報を取り上げ、 新たなモビリティが生み出すまちづくりの実態を追っていきます。 モビリティ新世紀におけるビジネスシーンの“今”に迫ります。


 au損害保険 中高生の自転車の乗車用ヘルメットに関する調査
〜中高生の自転車の乗車用ヘルメットに関する調査〜
乗車用ヘルメット着用率は、中学生39.2%、高校生12.0%

4月施行の改正道路交通法では
「全年齢の人を対象にヘルメット着用が努力義務化」

 au損害保険株式会社(本店・東京都港区、代表取締役社長・山田隆章、以下au損保)は 2022年12月15日、「中高生の自転車の乗車用ヘルメット着用に関する調査」の結果を発表した。 それによると、中学生の自転車の乗車用ヘルメット着用率は39.2%、高校生の着用率は12.0%だった。

 中学生のヘルメット着用はまだ不充分だが、より深刻なのが高校生のヘルメット着用率の低さで、 現在の状況を放置すると自転車事故において重大な危険を招く確率が高いことが浮き彫りとなった。


 BICYCLE-E·MOBILITY CITY EXPO 2023
乗り物が変わる。暮らしが変わる。
街が元気になる。

2023エキスポはモビリティ変革期の息吹を目撃し、感じ取る絶好機だ!

 「BICYCLE-E·MOBILITY CITY EXPO 2023~自転車・電動モビリティまちづくり博~in 新宿住友ビル 三角広場」が 来年5月12日(金)・13日(土)の両日、東京都新宿区西新宿の新宿住友ビル 三角広場で開催されます。

 全天候型快適イベント空間で実施される“ニューエキスポ”は、 新時代のモビリティ、及びまちづくりを展望する未来志向の展示イベントです。


最新号コンテンツ
年頭所感
進化・革新の2023年。
最新テクノロジーを導入したモビリティ社会は、 新たな地平に突入する──。
快適で機能的、健康的な移動手段の構築を─。
2023 新春座談会
モビリティ変革期の駐輪システムを展望する。
駐輪場進化論

中島 敦(東海技研代表取締役社長)

大槻紘平(アーキエムズ常務取締役)

岡田真毅(サイカパーキング取締役西日本営業本部長)

内海 潤(自転車活用推進研究会事務局長)

司会:高木 賢(ライジング出版代表取締役社長)

特集 駐車場のEVシフト PART 2
常生活に直結した
普通充電エリアが最激戦区

東光高岳/ニチコン/東亜道路工業/ヘッドスプリング/ ENECHANGE/日立チャネルソリューションズ

新連載 シリーズ企画 進化・変革への道
駐輪場の利用料金を考える。─①
アーキエムズ 大槻紘平常務 に聞く。
シリーズ企画 モビリティ新世紀!
自乗り物新時代・ビジネスシーンの“今”を追う。

新宿区×アイキューソフィア/Terra Motors/クボタ/日本ライナー/BRJ/ヤマハ発動機/BEAM MOBILITY JAPAN/TeamMate./プレステージ・コアソリューション/ HW ELECTRO/エッジニティ

au損害保険 中高生の自転車の乗車用ヘルメットに関する調査
4月施行の改正道路交通法では「全年齢の人を対象にヘルメット着用が努力義務化」
自転車事故の死亡者の致命傷は頭が58%
スポットライト
ツバメ・イータイム/カヤバ(KYB)
BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2023
乗り物が変わる。暮らしが変わる。 街が元気になる
5月12日(金)・13日(土)、新宿住友ビル三角広場で開催!
特報 2022アクティブモビリティタウンGP
モビリティを活用した機能的、健康的なまちづくりコンテスト
Close-up
Will Smart × FOMM / EVモーターズ・ジャパン
Interview
VECTRIX JAPAN 山岸史明代表取締役/CEO
連載・読み物・情報
  • EVは文化 沖 一幸
  • 自転車を眼鏡にして世の中を見る 小林 成基
  • バイシクルシティ・ニッポンを目指して
                    片岡 大造
  • 日米欧の自転車政策概論 古倉 宗治
  • 晴走雨読 疋田 智
  • ニッポンの自転車、ココが足りない 内海 潤
  • 提言24時 前野 博司
  • 自由平原 高木 啓司
  • 新・こちらドクターカー 富和 清訓
  • 自転車ヒストリア 谷田 貝一男
  • News & Information
  • 奥付・広告索引